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鍼灸師とはどんな仕事なのか？
鍼灸は、東洋医学あるいは、漢方医学の一分野であり、中国が起源の伝統的医療です。
近年では、科学的実験や研究に基いて、少しづつ鍼灸医学の効果が証明されつつあります。
鍼は極細のステンレス製の鍼を経穴（ツボ）に刺入し、痛みや筋肉のこりうを解消したり、血液循環の促進する施術です。
一方、灸は艾（もぐさ）を用いて経穴に熱刺激を加える方法で行う施術です。
鍼灸師はこの鍼や灸を使用し、体の機能を回復させたり、バランスを整える専門技術者です。
独立開業のほか、リハビリテーション、スポーツ鍼灸を行うスポーツトレーナー、エステティックサロンなどでの美容目的の鍼灸、特別擁護老人ホームや介護福祉施設などさまざまな場所で活躍しています。
鍼灸師の平均的な給料は？年収は？
鍼灸師は、治療院のスタッフとして勤務している人もいれば、独立開業し、自分で治療院を経営している場合もあります。このため、収入はそれぞれの経験などによって異なります。
いちスタッフとして勤務する場合、年収は平均で350万円から400万円くらいが相場となります。
月収になおすと18万円から20万円となり、特別高い収入は望めませんが、経験が考慮され昇給していくこともあります。
一般的には、毎月給与が決まっている「固定給」が多いですが、「歩合制」もあります。「歩合制」の場合、実力があれば患者からの指名されることもあり、給料は変動します。腕を磨いてたくさんの指名を受けられるようになれば、他の鍼灸師より大きな収入を得ることも可能です。
鍼灸師のやりがいや大変な部分とは？
鍼灸をはじめとした東洋医学においては、慢性的に「身体が重い」「頭が痛い」などの症状が続くものの、原因不明である場合は、投薬や手術を行う西洋医学よりも役立つときがあります。
これを改善してくれる鍼灸師は心から感謝されます。
鍼灸師がもっともやりがいを感じられるのは、こうして治療を行った患者に感謝されるときでしょう。
また、鍼灸師のやりがいは、知識を深め、技術を磨いていくことができることにもあります。
技術や知識を磨き、成長すれば、独立して開業することもできます。
こうしたステップアップで自らの成長を実感し、夢を持つことで、さらにやりがいを感じられるのも鍼灸師の魅力です。
一方、鍼灸師において大変なのは、将来のために厳しい環境で修業を積むといった考え方が根付いているため、専門職でありながら簡単に稼げる仕事ではないということです。
鍼灸師になる為に資格は必要？
鍼灸師とは正しくは、別々の資格である、はり師、きゅう師の両方の資格を持っている人のことをいい、いずれも国家資格です。
このため、それぞれの試験を受けることが必要です。
また、受験資格が設けられており、厚生労働省と文部科学省によって定められた専門学校や大学を卒業していなければなりません。
これらの学校には受験に合格しなければ入学することができません。
合格した場合、入学後は3年以上修学し、専門的な知識と技術を身につけると国家試験の受験資格を取得できます。
国家試験は毎年1回、2月に筆記試験が実施され、はり師ときゅう師の試験を同時に受験する場合は、共通科目の試験は免除となりますので、鍼灸師を目指すのであればはり師ときゅう師を同時に受験するのがいいでしょう。
無事試験に合格し、免許取得の交付申請をすれば、厚生労働大臣から免許証が交付されます。
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