転職サイトや雑誌などを見ていると”第2新卒大歓迎”といった文言を目にした事があるかと思います。
でも『第2新卒ってなに？』と思う方も多いと思います。
今回は、求人募集欄によくある”第2新卒とは”についての説明と第2新卒のメリット・デメリットについて説明していきます。
目次
第2新卒とは
第2新卒に関しては、実は明確な定義はありません。
ただし、一般的には大学卒業後3年以内くらい、年齢的には２５歳くらいまでの若者を指していることが多いです。
また卒業後一度も就職していない若者は、既卒という採用枠になることもありますが、企業によっては第2新卒と同様に捉えることもあります。
この第2新卒という言葉は昔は無く、近年に生まれた言葉で、背景には新卒学生の離職率の高さが起因しています。
厚生労働省の統計によると就職後3年以内での離職率は30％をこえており、年々対象者が増加していく傾向にあります。
そのため従来では一度でも就職していれば、中途採用の対象としていましたが、近年ではこれら若者を改めて新卒学生と同列に捉えた採用活動が活発に行われてきています。
新卒採用をする企業においても、売り手市場の厳しい採用活動の中、やっと採用した新卒学生が早期離職をされることで再度、人員の補充が急務となってきています。
また、企業の中には、従来から採用活動の定番であった４月入社の一括採用ではなく随時採用を行う企業も増えてきており、こういった採用活動の変化からも第2新卒という採用枠の定着化を推し進めた要因になっています。
第2新卒と新卒の違いとは
では、従来の新卒と第2新卒はいったい何が違うのでしょうか。
どちらも学校を卒業したての若年層には変わりありません。
一番の違いは、短い期間であったとはいえ”社会人経験をしたこと”が挙げられます。
もちろん新卒でもアルバイト経験など社会と関わりを持った経験を持つ人がほとんどです。
しかしながら、やはりアルバイトと正社員では業務内容も責任もまったく違います。
企業では新卒採用した者には電話対応の基本から、名刺の渡し方、挨拶の基本など様々なビジネスマナーを最初に教育していきます。
やはり会社の看板を背負ってこれから仕事をしていく中で、基本的なマナーを知らない社員は会社の恥になるからです。
第2新卒では、これらビジネスマナーはすでに教育されている人がほとんどです。
そのため企業は、再度お金と時間をかけずに実践的な教育に入っていけるので戦力としての目処が早々に立てることができます。
また、一度早期離職をしていることから夢や希望だけで無く、現実をしっかり理解して求職しているので、同じように早期離職する可能性が低いと企業は考えています。
それでも第2新卒の求職活動は新卒に比べると厳しさは増すでしょう。
特に、離職した理由に正当性が無いと、どの企業の採用担当もまた辞めるのではないかと言った目で見られます。
企業でも積極採用している第2新卒
近年では深刻な労働者不足が懸念されており、企業は会社の将来を担う若手の育成に必死です。
そういった背景からも第2新卒は企業から注目されていて、年々採用受付を行う企業が増加傾向にあります。
数字で見てみると新卒採用と同時に既卒3年以内の求職者を受け付ける企業はおよそ６割といわれています。
このように積極的に企業は若手採用に意欲を見せており、第2新卒だから就職活動が不利という状況は払拭されてきています。
では企業は第2新卒者に何を求めているのでしょうか？
第2新卒者に最も求められているものはその【若さ】です。
若者は新しい業務への適応力や、会社風土へのなじみやすさなどに優れているのではという期待感と、戦力になるまでの基礎教育が履修済みで実践教育にすぐ入れるというメリットの大きさが魅力です。
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