新卒や転職者が必ず経験する「面接」ですが、近年「企業は顔だけで採用している」という話が聞かれますが、本当に顔で採用しているのかと疑念を持っている人もいるでしょう。
徐々に表面化してきた「顔採用」ですが、結論から言いますと…
顔採用をしている企業はあります。
むしろ
現役人事の私も顔採用を行っています。
厳密に言いますと「顔採用は一つの手段」として合否の判断をすることがあります。
と言っても１００％顔だけで判断するのかというとそうでもないので、今回は【顔採用をする理由と顔採用が多い職種と対策】についてまとめました。
今回の記事は私の経験と考え方なので、全ての企業がこのように考えているわけではありませんのでご了承ください。
今回はあくまでも参考程度でご覧ください。
目次
厳しい現実ですが「顔採用はあります。」
企業が合否を決めるのに「顔で決める事は本当にあるの？」と思っている人もいるでしょうが、顔採用は実際に存在します。
企業が顔採用をするのにももちろん理由がありますので、まずは【企業が顔採用を選択する３つの理由】について説明していきましょう。
理由その１、業績（集客力）アップ
集客力アップの為に美人やイケメンを意図的に採用するという企業があります。
特に”お客様相手の商売”や”外部の来客が多い企業”は顔で採用することがあります。
なぜならイケメンや美人が多いと「同じ条件なら美人やイケメンのいる所の方がいい」ということがあるからです。
いまいち理解できない方は次の質問に答えてみてください。
【あなたならどちらを選びますか？】
見知らぬ土地で喫茶店を探していたあなたは２件の喫茶店を見つけました。
喫茶店Aは「美人やイケメンスタッフがいる喫茶店」
喫茶店Bは「髪はボサボサ、無精髭が生えているスタッフばかりの喫茶店」
あなたはどちらのお店に行きたいと思いますか？
おそらくほとんどの方は喫茶店Aを選ぶと思います。
このように美人やイケメンが多いと顧客は「どうせ行くなら美人（イケメン）がいる店に行こう」と考えるのです。
会社にとって美人やイケメンは”同業他社と差別化する方法”と考えることがあります。
理由その２、モチベーションアップ
美人やイケメンが周りにいると、社員のモチベーションもアップします。
あなたは好きな人が近くにいると意味もなく張り切ったりした経験はありませんか？
ましてや好きな人に頼まれごとをされると、テンションが上がってなんだかんだ言いながら引き受けたりした事はありませんか？
美人やイケメンが社内にいると、従業員のモチベーションも高くなって仕事もはかどるといった狙いもあります。
理由その３、恋人探し
社内恋愛は暗黙のうちにご法度とされる会社もありますが、人の心は就業規則で縛る事はできません。
１日の半分を仕事で消化している毎日を過ごすと、社外での出会いの機会はどうしても少なくなります。
すると社内でパートナーを探すしかないのですが、美人やイケメンが多いとパートナーができやすい環境になります。
会社もある程度その辺りは理解した上で顔採用をしています。
「社内恋愛は周囲に悪い影響を与える」といった思考は古い考えで、今では「パートナーが近くにいると仕事に集中しやすい」と言われる事もあります。
特に男性はパートナーのために必死で頑張りますので、昇進や昇給スピードが早くなる傾向にあります。
企業が顔で採用するのはどんな時か？
企業が顔で採用することが多い場合もありますのでこちらも紹介しましょう。
顔採用は転職よりも新卒の採用面接の時が多い
転職での採用面接の場合はあまり顔採用は重視されないことが多いです。
なぜなら転職組は「スキルやキャリア重視」での採用だからです。
もちろん美人やイケメンの方がいいですが、それ以上に経験を重視する傾向にあります。
それに比べ新卒採用の場合は経験もキャリアもありませんので、採用の判断基準は基本的に学歴が中心になります。
新卒者の採用の際、最終選考で誰を採用するか迷うと最終的に顔で決めることがあります。
顔採用の割合が高くなる業種
顔採用を重視する業種もあります。
前述しましたが「客商売」「外部の人の来客が多い」企業は顔採用する割合が高いです。
具体的な職種としては
・飲食店ホールスタッフ
・パチンコ店スタッフ
・アパレルショップ
・営業職
・受付
以上のような接客が主な仕事の方は顔で合否が決まることがあります。
必ずしも「顔採用＝美人・イケメン」という事ではない
ここまで「顔採用は実際に存在する」ということを説明してきましたが、必ずしもイケメンや美人の人が必ず採用されるというわけではないことを補足しておきます。
イケメン・美人が必ずしも有利というわけではありません。
確かにビジュアル的に整っていると爽やか・清楚といったイメージをもたれる事が多いので、第一印象がいいのは確かです。
といってもイケメンや美人と言われる人たちが必ず面接の時に有利になるかというとそうでもありません。
ここで重要なのは「対外的にウケがいいか」という部分になります。
つまり「外見は良くても内面がダメだったらNG」という事です。
例えば、キャバ嬢がそのまま企業の受付嬢ができるかというとそういうわけにもいかないでしょう。
企業で働く人は普段の立ち居振る舞いがそのまま企業イメージに直結します。
いくら外見が良くてもその人の人格が最悪だった場合、企業としても採用後にトラブルが起こる可能性がありますので、内面の部分は面接でしっかり判断しています。
企業の人事はそこまでバカではありません。
「自分はイケメン（美人）だから顔採用していると噂の企業の面接対策は必要ない」
と思っているとだいたい不採用になります。
ビジュアルに自信がない人は身だしなみを整える
ビジュアルに自信のない人が、顔採用対策するにはどうすればいいのか？
それはズバリ「清潔感で勝負」になります。
語弊があるかもしれませんが、自分でブサイクと思っている人の多くは自分の容姿に対して”諦め”といった気持ちを持っていたり、そもそも”オシャレに興味がない人”が多いです。
転職活動や就職活動をする際にオシャレは必要ありません（アパレル業界は別）が、身だしなみは必要です。
身だしなみが整っていると、爽やか（清楚）といった印象をアップさせる効果が期待できますので、顔対策の面接に挑むにはまずは「身だしなみを整えるのが前提」になります。
身だしなみについては男性と女性で違ってきますので下の記事をそれぞれ参考にしてください。
身だしなみと同じくらい重要な２つの要素
顔面接といっても、ビジュアルだけで採用するのでは面接ではなく”オーディション”です。
企業の面接はオーディションではありませんので、外見で全てが決まるわけではないという事を忘れないでください。
顔面接はあくまでも「判断材料の一つ」です。
ビジュアルに自信がなくても身だしなみがきちんとできれば誰でも第一印象がよくなりますし、見出しなみはすぐによくなります。
実は顔面接でも身だしなみと同じくらい重要になってくるのは
「笑顔」と「言葉遣い」です。
爽やかな笑顔と綺麗な言葉を使えるだけで印象はグッとアップします。
ですが笑顔と言葉遣いに関しては身だしなみとは違いすぐに変える事ができません。
普段から笑顔の人は自然と笑顔ができますし、言葉遣いも普段から綺麗な日本語を使っていれば違和感なく話せます。
作り笑顔はすぐバレますし、言葉遣いも慣れていないと面接中にボロが出ます。
顔面接対策には笑顔の練習と言葉遣いの２つの要素がとても重要になりますので、普段から練習しておくのがいいでしょう。
・顔で採用を決める「顔採用」は実在する。
・顔採用は接客業や受付などの対外的な仕事の面接に多い。
・ビジュアルに自信がなくても「身だしなみ」を整えれば印象がアップする。
・身だしなみと同じくらい「笑顔」「言葉遣い」は重要。
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